自動車の“F3世界一決定戦”マカオGPは16日、マカオのギア・サーキット(1周6・120キロ)で15周の決勝レースを行い、全日本F3選手権今季ランキング2位の国本京佑(トムス)が41分1秒864で優勝した。マカオGPのF3レースで日本人が優勝するのは2001年の佐藤琢磨以来、2人目。

 前日の予選レースで2位だった国本は、好スタートでポールポジションから出た欧州F3今季2位のエドアルド・モルタラ(イタリア=シグネチャー)を抜くと、そのままトップを譲ることなく、クラッシュで2度セーフティーカー先導となる荒れたレースを制した。

 2位はモルタラ。日本勢ではケイ・コッツォリーノ(イタリア=ナウ)が15位、昨季全日本F3覇者の大嶋和也(マノー)は16位。今季全日本F3王者のカルロ・バンダム(オランダ=トムス)、松下昌揮(PTRS)、嵯峨宏紀(ルボーゼ)はリタイアに終わった。

 マカオGPは欧州や日本など世界各地で行われているF3シリーズのランキング上位者が、マカオ市街地のコースで一堂に会して戦う伝統のレースで、今回が55回大会。過去にはアイルトン・セナ(ブラジル)やミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)らが優勝しており、F1の登竜門といわれる。


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