スズキ<7269.t>は17日、米ゼネラル・モーターズ(GM)が保有するスズキ株を取得すると発表した。スズキは、GMが保有するスズキ株約1641万株(発行済み総数の3%)全てを約223億円で18日に買い取る。


 経営危機に陥り、手元資金確保に動くGMに、提携相手のスズキが協力した。 


 スズキの鈴木修会長とGMのリック・ワゴナー会長の合意に基づく取引。GMによるスズキ株の再取得の可能性も将来前向きに検討することを両社が確認したとしている。鈴木会長は同日、コメントを発表。「GMが資金調達上、保有株式を処分する必要性に迫られた状況も十分理解し、これに応じた」と説明した。また、「現在進行している個別プロジェクトは継続することでワゴナー会長と電話会談を行って、直接確認し合っている」(鈴木会長)としている。 


 スズキは、18日午前8時20分から8時45分までに、東証の終値取引(ToSTNet2)で自社株を買い取る。1株当たりの取得額は17日終値の1363円。スズキは全額を手元資金で賄うとしている。 


 スズキとGMは1981年に資本提携し、スズキがGM向けに小型車を供給するなど提携関係を継続してきたが、2006年3月にはGMが保有するスズキ株20%のうち17%分をスズキが引き取り、GMの出資比率は3%に低下していた。

0 Comments:

Post a Comment