日産は、フェアレディZをフルモデルチェンジし、全国販売店を通じ、12月1日から発売を開始した。
 
 フェアレディZは、1969年に初代モデルが登場した、日産を代表するスポーツカー。6代目となる新型のエクステリアは、書道の“とめ・はね・はらい”をイメージしたブーメラン型のヘッドランプ、リヤコンビランプが大きな特徴。またヘッドランプからリヤエンドまで滑らかなアーチを描くダイナミックなキャラクターラインによって、力強いアピアランスとなっている。

 インテリアは、新合成皮革の“ソフィレス”にダブルステッチを施したセンタークラスターパネル、新スエードクロスの“フォルトスエード”を採用し、先代の課題だった質感を大幅に向上。さらに素材、固さにこだわったというニーパッド、シフト操作の妨げにならないラウンドシェイプのアームレストなど、ドライバーフレンドリーな仕立てとされた。カラーは、“ブラック”、“グレー”、 “パーシモンオレンジ”の3色を設定。ラゲッジルームはゴルフバッグが2個収納可能な広さにまで拡大され、使い勝手も高められている。
 
 走行性能に関する部分では、ホイールベースを先代から100mmも短縮したことが大きなトピック。これにより、スポーツカーらしい俊敏なハンドリングと運動性能を実現。また、エンジンフード、ドアパネル、バックドア素材のアルミ化や車体構造の最適化などによって軽量化を図り、従来型とほぼ同等の車両重量を実現している。
 
 搭載されるエンジンは、スカイライン・クーペに積まれる3.7リッターV6DOHC。VVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)を採用することで、高回転まで滑らかに吹け上がるエンジンフィールを獲得している。最高出力は336馬力、最大トルクは 37.2kgm。これに組み合わされるのは、6速MTとマニュアルモード付き7速AT。とくに6速MTでは、シフト操作の際にエンジン回転数を合わせてくれる世界初のMT用シンクロレブコントロール機構を採用したことが新機軸となる。
 
 サスペンション形式は、フロントがダブルウイッシュボーン式、リヤがマルチリンク式を採用。ダンパーには、デュアルフローパス、リバウンドスプリングに加え、高応答リップルコントロールを盛り込むことで、俊敏なハンドリングと快適な乗り心地を両立。ブレーキは、曙ブレーキ社製4輪アルミキャリパー対向ピストンを採用し、扱いやすさと同時に高い制動力を獲得している。

 販売目標台数は月間500台。
 
 価格は次のとおり。
 
・ベースグレード(6MT): 362万2500円
・ベースグレード(7AT): 372万7500円
・バージョンT(7AT) : 399万円
・バージョンS(6MT) : 409万5000円
・バージョンST(6MT): 434万7500円
・バージョンST(7AT): 446万2500円


 

 

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