スズキは22日、輸出用自動車を国内で2万9000台追加減産し、国内で自動車などの生産に携わる非正規労働者を来年5月までにゼロにすると発表した。平成20年度の国内生産台数は計10万7000台の減産となる。

 生産にかかわる非正規労働者は今年10月末に計約960人いたが、うち派遣社員は当初予定していた600人の削減に加え、残りの250人もすべて解約する。また、10月末に約110人いた期間従業員は来年5月までに順次契約を終える。これにより、同社の車両生産工場で働く非正規従業員はゼロになる。

 追加減産は、自動車を製造する静岡県内の3工場すべてで実施する。

 一方、ダイハツ工業も同日、本社工場(大阪府池田市)など国内3工場で働く期間従業員と派遣社員のうち、計500〜600人を来年2月末で削減すると発表した。ダイハツが一連の減産で非正規労働者を減らすのは初めてで、自動車・トラック国内大手12社がすべて削減することになる。

 本社工場で、主に欧州向けの小型乗用車を1万6000台追加減産するのに伴う措置。20年度の国内生産台数は、当初計画より計4万6000台の減産となる見込み。


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