米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターは11日、自動車販売の落ち込みを受け、資金調達の必要性に迫られるなか、それぞれスウェーデン高級車ブランド「サーブ」と「ボルボ」を売却する計画を押し進める方針を示した。両社の最高経営責任者(CEO)が、北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)の合間に明らかにした。


 フォードのアラン・ムラリーCEOは、ボルボの複数の買い手候補と交渉中だと表明。GMのリック・ワゴナーCEOは、記者団に対し、GMはサーブの買い手を依然、探していると述べた。


 また、GMヨーロッパのカール・ピーター・フォースター社長は、サーブの取得を検討している投資家から、2—3カ月前に打診を受けたことを明らかにした。

 同社長は、昨年のフォードによる英高級自動車部門ジャガーとランド・ローバーのインド自動車大手タタ・モーターズへの売却が、GMのサーブ売却の手本になる可能性があるとの見方を示した。


 また、GMが存続可能であることを示すリストラ計画の提出期限である3月末までに、サーブの売却が行われる可能性があるとの憶測を否定し、「このような事業を2カ月以内に売却できるとは思えない。1年はかかるだろう」と語った。


 一方、フォードのムラリーCEOは、ボルボ売却をめぐり交渉している当事者の詳細を明らかにしなかった。

 同CEOは「協議している相手は明かせないが、いずれ発表する」と述べた。


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