ポルシェは18日、『パナメーラ』の技術的ハイライトを公表した。アインドリングストップ機能や、足回りの新機構などがトピックとなる。

パナメーラにはアイドリングストップ機能が備わる。これは、7速PDK(ポルシェ・ドッペル・クップリング)搭載車に導入されるもので、直噴エンジンの高い燃焼効率と相まって、優秀な燃費性能をマークする。たとえば、直噴4.8リットルV8(400ps)の「パナメーラS」は、欧州複合モード燃費 9.23km/リットルを達成。ポルシェは「PDKは通常のATと比較して、とくに高速で長距離を移動する際に、燃費面のメリットを発揮する」と説明している。

足回りは運動性と快適性の両立がテーマ。直噴4.8リットルV8ツインターボ(500ps)を積む「パナメーラターボ」は、新開発のエアサスペンション「PASM」(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)を標準装備。「スポーツプラスモード」を選ぶと、走行状況に応じて車高がダウンし、ハンドリングや空力抵抗低減に貢献する。

さらに、パナメーラターボは「PTM」(ポルシェ・トラクション・マネージメント)を標準採用。前後&左右で駆動力をフレキシブルに配分できる4WDは、高い走行性能を実現する。また、全車にロールを抑える「PDCC」(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール)、アクセルレスポンスやシフトタイミングが変化する「スポーツクロノパッケージ」がオプション設定された。

ボディの素材にはアルミやマグネシウムが投入され、車重はパナメーラSで1800kg。空力特性を引き上げるため、ボディ下回りのフラット化も図られた。パナメーラターボには格納式のリアスポイラーを装備。走行状況に応じて4段階に高さや角度が可変する。

スポーティなサウンドにもこだわった。高い静粛性を実現しながら、エンジン音や排気音が心地よくキャビンに届くように、音質チューニングは徹底的に施されているという。

新型パナメーラは4月19日に開幕する上海モーターショーで正式発表。日本では3月25日から受注が始まり、価格は1374-2061万円となっている。



 

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