アウディは5月7日、5 - 6月から順次、アウディ全車にアイドリングストップ機構と新型オンボードコンピューターを採用すると発表した。2012年までに、2007年比で20%の燃費を改善するのが目標だ。

アウディはすでに減速時にオルタネーターを積極的に回してエネルギーを蓄える回生ブレーキを、『A3』の「1.4TFSI」、『A4』『A5』の2.0リットル車、『A6』『Q5』『Q7』に搭載している。今回、燃費向上に効果がある2アイテムを追加導入する。

第1の装備は、アイドリングストップを行う「スタート-ストップシステム」。車両が停止し、ギアをニュートラルに入れ、クラッチペダルから足を離すと、エンジンが自動停止。クラッチを踏み込むと、エンジンが再始動する。

アイドリングストップ自体は珍しい装備ではないが、アウディの場合、エンジン始動直後や低温時でも、アイドリングストップ機構が働くようにしたのがポイントだ。高効率バッテリーや新エンジンマネジメントを採用。油温を素早く適温まで上昇させ、排ガス浄化装置をスピーディに作動させる。これにより、アイドリングストップの領域が大幅に拡大できたという。

このアイドリングストップは、100km走行して約0.2リットルの燃費を向上。CO2排出量も約5g/km改善する。また、ドライバーが任意にアイドリングストップの作動を停止できるスイッチも装備。まずはA3の1.4TFSI、A4とA5の 2.0リットル車に導入し、順次他車に展開していく。

第2の装備は、新型オンボードコンピューターだ。これは「アウディドライバーインフォメーションシステム」に追加されるもの。燃費関連のデータをモニターに表示し、エコドライブを支援する。適切なギアチェンジを促す、新型シフトアップインジケーターも装備。アウディによると、最大で30%の燃費向上効果が期待できるという。

アウディはこれらの環境技術をモジュラーエフィシエンシィプラットホームとして、全車に5-6月から順次採用。2012年までに、2007年比で20%の燃費を改善する方針だ。




 

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