ブガッティは24日から26日まで、イタリア・コモ湖畔で開催された「コンクールデレガンス」に、ブガッティブランド誕生100周年を記念した『ヴェイロン』4台を出品した。

ブガッティブランドが誕生したのは1909年。数多くの名車を送り出してきたブガッティだが、2005年の東京モーターショーで披露された『ヴェイロン16.4』こそ、究極のヴェイロンといえる存在だ。

ヴェイロン16.4は、8.0リットルW16気筒エンジンに4つのターボチャージャーを追加。最大出力1001ps、最大トルク127.5kgmという驚異的なパフォーマンスを発揮する。最高速度は407km/hで、これは当時のワールドレコード。日本での価格は、2005年時点で1億6300万円だった。

4 台のヴェイロンは、1924年にグランプリレースデビューを果たした『タイプ35』がモチーフ。タイプ35は10年間で約2000勝という金字塔を打ち立てたモデルだ。そのマシンのナショナルカラーにちなんで、4台のヴェイロンはブルー(フランス)、レッド(イタリア)、グリーン(英国)、ホワイト(ドイツ)で塗装。さらに、フロントフェンダーやドアは鏡面仕上げとされている。

4台の車名は1920 - 30年代にかけてタイプ35で活躍した往年の名ドライバーに由来。ブルーはJean Pierre Wimille、レッドはAchille Varzi、グリーンはMalcolm Campbell、ホワイトはHermann zu Leiningenと名づけられた。

タイプ35は350台が生産され、現在はコレクターズアイテムと化している。この4台のヴェイロンも、コレクター羨望のモデルになるのは間違いないだろう。


 

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