英国トヨタは15日、『プリウス』50台を英国軍に納車したと発表した。

英国陸軍本部は約6600台の車両を保有しているが、英国政府との協議により、2011年までに1台当たりのCO2排出量を130g/km以下に抑えることを目標に掲げている。そのため、英国軍はハイブリッドカー、プリウスの導入を決定した。

50 台のプリウスは、18日に日本発表予定の3代目ではなく2代目だが、そのCO2排出量は104g/kmと依然として欧州ではトップクラス。ヴォクスホール(オペル)『ベクトラ』の代替車として配備された。ちなみにベクトラのCO2排出量は154g/kmだから、プリウスとの差は歴然だ。

プリウス50台はリース契約となり、リースはVTグループとLexビークルリース社が担当。車両の納車やメンテナンスはトヨタRRGグループが受け持つ。 15日に行われた納車式では、英国軍のニック・ミレン大佐がさっそくプリウスに乗り込み、トヨタRRGのハイブリッドスペシャリストから、操作系などのレクチャーを受けていた。

英国軍の調達担当、マーク・アームストロング氏は「軍用車は年間、かなりの距離を走行するため、コンスタントに代替する必要がある。代替に際しては、環境性能が高くコストパフォーマンスに優れる車両を探していた。プリウスは2011年のCO2削減目標にかなう車」とコメントしている。

英国政府はEVなど次世代環境車の普及において、世界のリーダーを目指している。今回の英国軍へのプリウス配備も、その一環といえそうだ。



 

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