フェラーリは10日、2008年の販売台数と決算を発表した。総販売台数は前年比2%増の6587台と過去最高。経常利益は前年比27%増の3億3900万ユーロ(約390億円)と、こちらも最高記録を更新した。
過去最高の販売台数には、『430スクーデリア』などが大きく貢献。6587台の内訳は、最大市場の北米が約1700台で全体の26%を占めた。中東と南アフリカもフェラーリの人気が高いエリアで、前年比12%増の366台を販売。アジアパシフィック市場は1089台を販売しており、日本が15%増の433 台、中国が20%増の212台と目覚ましい伸び率を示している。西欧も前年比25%増と好調だった。
2008年通年の売上高は、前年比 15.2%増の19億2100万ユーロ(約2210億円)。経常利益は27%増の3億3900万ユーロ(約390億円)といずれも過去最高。ROS(売上高利益率)は17.6%に達し、2007年の15.9%よりもさらに収益性が高まった点は注目できる。
収益性向上は、新商品の積極投入やコスト削減効果による部分が大きい。またフェラーリブランドのロイヤリティ収入も伸びており、前年比28%増を記録。中でも、通販などインターネット事業の収益は、前年比65%増と大躍進を遂げた。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロCEOは、決算発表の席で、「2009年は世界経済動向を注視しながらも、我々は積極的な研究開発への投資を続けていく」と、攻めの経営スタイルを強調した。
世界的な不況の中でも、フェラーリのような高級スポーツカービジネスは堅調。2009年は新型『カリフォルニア』の販売も開始されるため、販売台数のさらなる上乗せが予想される。
ラベル: 2009年自動車ニュース
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