マツダは新型『マツダ3MPS』(日本名:『マツダスピードアクセラ』)を発表した。2.3リットル直4ターボ(260ps)を搭載。0-100km/h加速6.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)の実力だ。
新型のエンジンは、現行型と同じMZR型直噴2.3リットル直4ターボ。最大出力は260ps/5500rpm、最大トルク38.7kgm/3000rpm を発生する。現行型よりも最大出力が4ps下がっているが、低中速域トルクは約10%向上し、扱いやすさが増しているという。欧州複合モード燃費は 10.9km/リットルと、現行よりも1.1km/リットル改善した。
トランスミッションは6速MTの改良版。ギアレシオを変更し、とくに1速から2速へのつながりをスムーズにした。また、1速にはトリプルコーンシンクロ、2/3速にはダブルコーンシンクロを採用。0-100km/h加速 6.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを披露する。
大パワーFF車の欠点、トルクステアに関しては、ドライブシャフトの強化やステアリング舵角センサーなどで対処。この前輪には、300psのFFスポーツ、新型フォード『フォーカスRS』のレボナックルサスペンションの技術が応用されているもようだ。
足回りはドイツ・ニュルブルクリンクで徹底的に鍛えられた。フロントメンバーやリアサス周辺部はとくに補強され、ダイナミックなハンドリングを実現する。高張力スチールの採用でボディ剛性も向上。専用チューンの電動パワーステアリングや大径スタビライザーも導入する。ブレーキはローター径が前320mm、後ろ280mmの強化仕様。タイヤはダンロップと共同開発した225/40ZR18サイズで、18インチのアルミホイールは『RX-8』風のスポークデザインとなる。
外観はボンネットの大型エアインテークが識別点で、インタークーラーの冷却性能アップを狙う。バイキセノンヘッドランプやフロントフェンダー、バンパーもMPS専用デザイン。リアの大型ルーフスポイラーが、高性能車であることを主張する。エアロパーツの装着により、空気抵抗係数 Cd値は0.32と優秀な数値を実現した。
ボディサイズは全長4505×全幅1770×全高1460mm、ホイールベース2640mm。現行比で70mm長く、5mmワイド、5mm背が低い。ホイールベースは変わっていない。
インテリアはブラック基調のスポーティな空間で、前席にはホールド性の高いセミバケットシートを装着。メーターは260km/hスケールとなり、ターボのブースト計が追加される。シート、ドアトリム、ステアリングホイール、シフトノブなどには、赤いステッチが添えられた。
新型マツダ3MPSの欧州での発売時期や価格は未定。ゴルフ『GTI』の格好のライバルといえる存在だ。
ラベル: 2009年自動車ニュース