フォルクスワーゲンは17日、5月23-24日にドイツで行われるニュルブルクリンク24時間耐久レースに、『シロッコ』のCNG(圧縮天然ガス)仕様、「シロッコGT24-CNG」で参加すると発表した。
フォルクワーゲンは昨年のニュル24時間に、正式発売前のシロッコを投入。最大出力330psを誇る「シロッコGT24」は、排気量2.0リットル以下のターボ搭載車で争うSP3Tクラスで、1-2フィニッシュの快挙を成し遂げた。
今年のフォルクスワーゲンは、昨年のマシンの発展形として、燃料をCNG対応としたシロッコGT24を2台開発。2.0リットル直4ターボは最大出力300ps、最大トルク35.7kgmを発生しながら、CO2排出量は08年マシン比で約25%低減させることに成功した。
CNG仕様の駆動方式はFF、トランスミッションは6速DSGで、外観はリアの大型ウイングが特徴。ドライバーにはフォルクスワーゲンの技術担当役員、Ulrich Hackenberg氏をはじめ、現役レーシングドライバーやジャーナリストが起用される。
昨年のビクトリーマシン、ガソリン仕様のシロッコGT24も再び出走。こちらは前回同様、WRC(世界ラリー選手権)で2度のタイトルを獲得したカルロス・サインツ選手など、豪華ドライバー陣に3台のマシンが委ねられる。
フォルクスワーゲンのモータースポーツ担当ディレクター、Kris Nissen氏は「我々は今年のニュル24時間耐久に2種類のエンジンを積むシロッコで参戦する。燃費やハンドリング、信頼性などを測定するのに、最高の舞台になる」とコメントしている。
今年のニュル24時間には、日本からスバル『インプレッサWRX STI』も参戦。シロッコと同じSP3Tクラスの優勝をかけて、白熱したレースを展開してくれそうだ。
ラベル: 2009年自動車ニュース