欧州フォードは5日、『カプリ』がデビュー40周年を迎えたと発表した。カプリは1969年から1986年までの17年間生産され、累計200万台をセールスしたビッグネームである。

カプリは1969年1月のブリュッセルモーターショーで初公開。1964年、フォードは米国で『マスタング』を発売し、若者から熱烈な支持を集めた。そのマスタングの英国&ドイツ向けモデルとして企画されたのが、カプリだった。

カプリは美しい2ドアクーペボディに、1.3/1.6リットル直4、2.0リットルV型4気筒を搭載。エンジンや装備を自由に組み合わせできるフルオーダーシステムを、初めて欧州に導入したモデルとしても知られる。カプリは英国とドイツで大ヒットし、1969年だけで40万台を販売する人気となった。 1970年には3.0リットルV6を追加。1974年には初のモデルチェンジを受け、第2世代へ進化。1978年には第3世代へ発展する。

カプリはモータスポーツとの関係が深いモデルとしても有名だ。1970年には欧州ツーリングカー選手権参戦を目的に開発した『カプリRS2600』を発表。わずか900kgのボディにパワフルな3.0リットルV6を載せ、BMW『3.0CSL』などと華麗なバトルを繰り広げた。1973年には排気量を3.1 リットルに拡大。200km/hの最高速を実現した『カプリRS3100』が登場している。

しかし1986年、カプリはその役目を終え、生産を終了。この時、累計販売台数は200万台に到達していた。現在、欧州では英国を中心に、カプリのオーナーズクラブが多数存在。40周年のメモリアルを祝福することになっている。


 

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