ダイムラーは5日、メルセデスベンツのクリーンディーゼル「ブルーテック」の欧州発売に合わせて、ブルーテックを愛用する米国セレブの名前を公表した。
ブルーテックは、ダイムラーが推進しているクリーンディーゼルテクノロジー。NOx吸蔵還元触媒や尿素噴射装置をSCR(選択還元触媒)やDPFと組み合わせて、排出ガス中のNOxなどの有害物質を削減するシステムだ。
また、「アドブルー」インジェクションも採用。薄めた尿素を触媒内に噴射することで、NOxとアンモニアを化学反応させ、水と窒素に分解する。ダイムラーによると、ブルーテックとアドブルーインジェクションの組み合わせで、NOxは約80%削減できるという。
ブルーテックは、おもに北米市場をターゲットにしており、2006年10月に先代『Eクラス』のセダンに搭載され、米国へ上陸。2008年9月には『Mクラス』、『Rクラス』、『GLクラス』に拡大設定された。全米50州のディーゼル規制に適合するクリーンな排出ガス性能を実現している。
米国セレブでは、9度のグラミー受賞に4000万枚以上のアルバムセールス記録を持つ女性シンガー、シェリル・クロウが、Rクラスのブルーテックを愛用している。彼女は「最新クリーンディーゼルはハイブリッドと同等のエコ性能」とコメント。環境活動家としても知られる彼女らしい選択肢だ。
また、『ザ・リング』シリーズや『キング・コング』に出演した女優のナオミ・ワッツが、40歳のバースデーに夫の俳優、リーヴ・シュレイパーから『ML320ブルーテック』をプレゼントされた。『セックス・アンド・シティ』のキム・キャトラル、『ハリー・ポッター』シリーズや『バッドマン・ビギンズ』のゲイリー・オールドマンもML320ブルーテックを愛用。人気バンド、「ノーダウト」のボーカル、グウェン・ステファニーとその夫で「ブッシュ」のボーカル、ギャヴィン・ロスデイルも、夫婦で仲良くML320ブルーテックを保有している。
2003年、クリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』で注目を集め、2004年の『オペラ座の怪人』でヒロイン役を演じた女優のエミー・ロッサムもML320ブルーテックのオーナー。彼女は「パワーと豪華さは期待以上。燃費もいいわ」と、愛車に惚れ込んでいる様子だ。
そのほか、『ツイン・ピークス』や『デスパレートな妻たち』に出演した俳優のカイル・マクラクラン、『7月4日に生まれて』のウィリアム・ボールドウィン、女優で歌手のニコール・リッチーと、パートナーでパンクバンド「グッドシャーロット」のボーカル、ジョエル・マデンもブルーテックに乗っている。
環境イメージの高さから、米国セレブの間ではブルーテックがブームとなりつつある。欧州発売後は、どんなセレブがブルーテックを指名するだろうか。
ラベル: 2009年自動車ニュース