英国三菱は20日、『ランサーエボリューションX』に「FQ-330SST」を追加した。最大出力329ps、0-100km/h加速4.4秒を誇るランエボの最強バージョンだ。

英国では2007年の発売以来、ランサーエボリューションXは人気。従来の最強グレードは「FQ-300SST」で、2.0リットル直4ターボは295ps、30.6kgmのスペックだった。

今回のFQ-330SSTは、6か月に渡る開発テストを受けて誕生。専用コンピューター、高性能エグゾーストシステム、大容量インタークーラーなどを採用。最大出力は329ps/6500rpm、最大トルクは32.8kgm/3500rpmへ、それぞれ34ps、2.2kgmの向上を果たした。

トランスミッションは、パドルシフト付きの6速「ツインクラッチSST」。瞬時にシフトチェンジを行える効果もあり、FQ-330SSTは0- 100km/hを4.4秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。0-100km/h 加速は、FQ-300SSTに対して0.3秒短縮した計算だ。

足回りは、ブレンボ製ブレーキ、ビルシュタイン製ダンパー、アイバッハ製スプリング、エンケイ製18インチアルミホイールなどで強化。キセノンヘッドランプやレカロ製シートも奢られる。

FQ-330SSTの英国価格は、3万5999ポンド(約538万円)。FQ-300SSTの3000ポンド(約45万円)高だ。従来のFQ-300SSTの顧客には、同様のチューニング内容を「パワーアップグレードパック」として設定。後日、発売される予定だ。



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