プジョー『308CC』のパワートレインは308のハッチバックモデルと同様の1.6リットル直噴ターボエンジン&4ATが採用されている。

このエンジンはBMWと共同開発されたもので、BMWグループの『MINIクーパーS』に搭載されているものと基本部分を共有している。

プジョージャポンの吉田訓啓さんは「従来のこのクラスのエンジンは2リットルの自然吸気が主流でしたが、欧州では排気量を縮小して過給器を組み合わせるのがトレンドとなっております。308CCもハッチバックで評判のよい1.6リットルターボを搭載することで、2.4リットル車並みの高トルクと、低燃費を両立させています」とコメント。

実際に前身となる『307CC』は2リットルの自然吸気エンジンを搭載しており、重量が重くなりがちなCCのボディではやや非力な印象が否めなかったが、308CCで1.6リットルのターボエンジンが組み合わされたことで大幅にゆとりを増している。

このエンジンの最高出力は307CCの2リットルと大差ない140PSとなるが、トルクに関しては吉田さんの言うように2.4リットル車並みの高トルクを、わずか1400rpmから発生してくれるので、発進時から排気量を意識させない力強さを発揮してくれる。

ATが4速というのが少し寂しいが、低速トルクが太いので日常域で扱いにくさを感じることはなく、さらに6000高回付近まで回しても伸びてくれるエンジンなので心地よい加速感を味わうことができる。

試乗したコースは急勾配が続くワインディングだったが、そんなシーンでも308CCのパワートレインは流麗なスタイリングに見合った爽快なドライブフィールを体感させてくれた。このパワートレインの進化も、307CCから308CCへフルモデルチェンジされた中で、大幅に魅力を高めているポイントだ。


 

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