ゼネラルモータズとペンスキー・オートモーティブ・グループは、ペンスキーが名乗りをあげている「サターン」ブランドの買収について、提案されている取引の詳細を確認した。取引が完成すれば、350店以上の販売店、サターンとその北米の販売店が保有する1万3000件以上の雇用が維持される。

この提案中の取引は、GMが今年初めに米政府に提出した事業再編計画の中で概略を示していた提案のひとつ。覚書の条件によると、ペンスキーは、サターンのブランドとサターンの一部の資産に対して権利を獲得する。GMは契約ベースで、サターンの『オーラ』『ヴュー』『アウトルック』の生産を継続する。
 
サターンは、1990年に当時市場でのシェアを伸ばしていた日本車に対抗する“日本車キラー”として登場、これまでに400万台以上を販売した。米 R.L.Polk社のデータによると、このうちの80%以上の車両がまだ稼働している。非ラグジュラリー系ブランドの中で、サターンは、顧客満足度調査で上位にランクインしている。
 
サターンの売却は今年の第3四半期中に成立すると見られ、GMが米連邦破産法11章を申請しているため、規制機関の承認を受ける必要がある。売却額など、金銭的な条件については現時点では開示されていない。



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