ランボルギーニ(アウトモビリ・ランボルギーニS.p.A.)は、2008年の販売実績を発表した。

それによると、売上高は前年の4億6710万ユーロから2.5%増となる4億7880万ユーロに、利益率は10.1%から12.5%に向上した。販売台数は、前年の2406台から2430台に増加し、世界的な経済不況の中にありながらランボルギーニ史上最高の記録となった。

米国の販売台数は、20.3%減となる741台で、世界全体の販売に占める米国のシェアは38.7%から30.5%に減少。いっぽうヨーロッパの販売台数は堅調で、ドイツや英国など従来の市場では、落ち込みは1ケタ台に留まり、本拠地であるイタリアの販売台数は前年比10%増の230台となった。この販売増により、イタリアは世界で2番目に大きな市場となった。

販売台数の大きな伸びは、中東および極東アジア市場によるもので、特にアラブ首長国連邦では、同66%増となる166台の販売台数を記録。また中国でも前年比約2倍の72台を販売し、中東・極東地域の販売シェアは同15%から21.8%に増加した。米国などの販売減少は、こういった新興市場の成長により相殺された格好だ。

アウトモビリ・ランボルギーニ社長兼CEO・ステファン・ヴィンケルマン氏は2009年の展望について「少量生産メーカーといえど金融危機の影響を受けずにはいられない」としながらも、厳格なコスト管理、市況を反映した生産管理を行う。具体的には、契約社員の採用と労働組合のサポート、専門トレーニング・資格取得の強化、2月から5月に予定されている労働時間短縮によって対応していくと述べた。

また、長期戦略を維持した研究開発を行い、ランボルギーニは今後も年に最低1台のペースで絶え間なくニューモデルを発表し続けていくとしている。


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