フロリダ州の連邦裁判所は17日、所得隠蔽及び脱税容疑係争中だったインディーカードライバーのエリオ・カストロネベスに無罪の判決を下した。
エリオ・カストロネベスはブラジル出身。2001年、02年とインディ500で2連覇を果たし、優勝時に披露するフェンス登りのパフォーマンスから「スパイダーマン」のニックネームでも知られる人気ドライバーだ。
今シーズン開幕直前の3月に、マネージャーを務める妹と専任弁護士とともに、1999年から2004年の間に500万ドルの所得隠蔽、脱税の容疑により、フロリダ州の連邦裁判所で7週間に及ぶ裁判係争中だった。
有罪になった場合は、長期間収監されることになる為、判決結果によっては事実上ドライバーとしてのキャリアに終止符を打つこととなることも危惧されていただけに、本人や家族はもとよりチームやファンも今日の無罪判決に胸を撫で下ろした。
判決後カストロネベスは「神様に、そして家族とファンそして私に対して祈ってくれたすべての人々に感謝します。困難に直面してきたが、ようやく悪夢から覚めることができた。」とコメント。「(裁判所の近くにある)ディズニーワールドに行くよりも、一刻も早くロングビーチに行ってレースをしたいよ!」軽口も飛び出し、トレードマークの笑顔も戻ってきた。
コメントの通り、カストロネベスはそのまま米大陸を横断。すでに開幕初日を終えたロングビーチGPへむかい、イベント2日目の練習走行からシリーズに復帰することが発表された。
係争期間中、代役として開幕戦とロングビーチGP初日のカストロネベスの3号車に搭乗したウィル・パワーは12号車のシートに納まることが決まり、所属のチーム・ペンスキーは6号車のライアン・ブリスコーと共に3台体制に。ロングビーチGPも日曜に行われる決勝レースは23台の出走となる。
ラベル: 2009年自動車ニュース