フェラーリ・フェスティバルジャパン2009のプレゼンテーションルームで、密かにプレゼンされたのが、フェラーリ『599XX』。フェラーリ 599XXは、GTやF1の研究開発で養った最先端技術を採用したレース専用仕様モデルだ。
フェラーリ「599」をベースにしながらも、バンパーやフェンダー、サイドシル、ボンネット、ドアガラス、Cピラーなどほとんどの部分に専用デザインがなされている。
それはすべて空力のため。幾多の風洞テストを経て生み出された599XXのエアロダイナミクスは、200km/hで280Kg、300Km/hで630Kg ものダウンフォースを誇る。ボディフロント下側は完全な流線形で、エンジンルームからの熱気を通すエアベントはボンネットに移動した。
「Actiflow」は、コーナリング時のボディ姿勢に応じて、ダウンフォースを増加させたり、負荷を軽減するシステム。リアディフューザーを多孔質の素材とし、そこから気流をトランク内の2つのファンにより吸い上げ、テールライト部のグリルから外に排出するもの。これによりダウンフォースは12%向上する。
その他数々の新技術を盛り込むが、何と言ってもそれがハードに留まらずソフトにまで及ぶのがさすがフェラーリ。
110 万ユーロ(約1億5000万円)という価格の中には、たとえばコルサ・クリエンティ・スタッフによるテクニカル・アドバイス、シェイクダウン時の車両の輸送、ラグジュアリー・ホテルでの宿泊、ガーラ・ディナーへの招待などなど、盛りだくさんのプログラムも含まれるのだ。クルマを売るのではなく、「599XXのある生活」を提供することができるのが、またフェラーリのブランド力なのだ。
ラベル: 2009年自動車ニュース
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