フェラーリ・フェスティバルジャパン2009のプレゼンテーションルームで、密かにプレゼンされたのが、フェラーリ『599XX』。フェラーリ 599XXは、GTやF1の研究開発で養った最先端技術を採用したレース専用仕様モデルだ。

フェラーリ「599」をベースにしながらも、バンパーやフェンダー、サイドシル、ボンネット、ドアガラス、Cピラーなどほとんどの部分に専用デザインがなされている。

それはすべて空力のため。幾多の風洞テストを経て生み出された599XXのエアロダイナミクスは、200km/hで280Kg、300Km/hで630Kg ものダウンフォースを誇る。ボディフロント下側は完全な流線形で、エンジンルームからの熱気を通すエアベントはボンネットに移動した。

「Actiflow」は、コーナリング時のボディ姿勢に応じて、ダウンフォースを増加させたり、負荷を軽減するシステム。リアディフューザーを多孔質の素材とし、そこから気流をトランク内の2つのファンにより吸い上げ、テールライト部のグリルから外に排出するもの。これによりダウンフォースは12%向上する。

その他数々の新技術を盛り込むが、何と言ってもそれがハードに留まらずソフトにまで及ぶのがさすがフェラーリ。

110 万ユーロ(約1億5000万円)という価格の中には、たとえばコルサ・クリエンティ・スタッフによるテクニカル・アドバイス、シェイクダウン時の車両の輸送、ラグジュアリー・ホテルでの宿泊、ガーラ・ディナーへの招待などなど、盛りだくさんのプログラムも含まれるのだ。クルマを売るのではなく、「599XXのある生活」を提供することができるのが、またフェラーリのブランド力なのだ。


 

 フォルクスワーゲンは20日、本国ドイツにて、ニュルブルクリンク24時間耐久レース専用車両の「GT24」からスピンオフした公道仕様「シロッコ R」をワールドプレミア。同社は約1年程前に3代目シロッコを市場導入しているが、この「シロッコ R」はニュルブルクリンクでのレース経験をフィードバックさせて生まれた歴代のスポーツバージョン中、最強の1台に仕上がったとしている。

 搭載エンジンは2.0リッター直列4気筒TSIで、最高出力198kW/265ps、最大トルクは350Nm。「XDS」と呼ばれる新開発のデファレンシャルロックなどが搭載される。

 デザイン面はフロンバンパーの大型エアインテークがエンジンやブレーキを効果的に冷却。インテグレーテッドフロントスポイラーなど各部も「GT24」のイメージに基づいている。リアスタイルは、スタンダート仕様より大型のルーフスポイラー、光輝ブラック色仕上げのディフューザー他、クローム加飾した2本出しエグゾーストパイプなどで纏められている。またホイールは専用デザインの18インチを装着する。

 フォルクスワーゲンは、今週末に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レース期間中にシロッコRのレースバージョンでデモンストレーションを行う予定だ。


 

プジョーは19日、英国で開催される「2009ヤングドライバーオブザイヤー」に協賛すると発表した。優勝者にはプジョー『107』が贈られる。

このコンテストは今年が3度目。英国ウォーリックシャー州とコベントリー市が共同開催するもので、17 - 21歳の若いドライバーが参加し、運転技術とマナーを競い合う。

英国では2008年、交通事故で乗車中に死亡した人のうち、17 - 21歳の若者が全体の約25%を占めた。ウォーリックシャー州とコベントリー市は、「免許を取得したばかりの若者による無謀運転が事故の要因のひとつ」と見ており、若いドライバーへの啓蒙活動を行っている。

ヤングドライバーオブザイヤーもその一環。参加できるのは17 - 21歳までの人で、9月21日までエントリーを受付。書類選考によって選ばれた50名が、10月4日、その安全テクニックを競う。競技種目は駐車やスキッドパッド走行など、さまざま。公道上での走行テストも行われる。

10月18日には最終選考に残った12名が競技を行い、10月22日、ヤングドライバーオブザイヤーを決定。副賞としてプジョー107が贈呈されることもあり、穏やかながら熱い戦いが予想される。

プジョーのピエール・ルイ・コリン氏は、「若者の交通事故を減らすことに協力したい。プジョーは若者にぴったりなスタイリッシュでコンパクト、ローコストな小型車を豊富にラインナップしている」とアピールしている。



オバマ大統領は19日、米国内で販売する乗用車とライトトラック(SUV/ミニバン/ピックアップトラック)に適用する新しいCAFE燃費基準を公表した。2016年までに平均で35.5MPG(約15.1km/リットル)にすることを求めている。

すでに米国では、2020年までに自動車の燃費を現行よりも約4割改善させ、35MPG(約14.9km/リットル)にする新エネルギー法が成立している。オバマ大統領はこれを4年間前倒しで実施することを決断した。

これまで、米国内では最も厳しい燃費基準を掲げるカリフォルニア州をはじめ、州ごとに目標値が異なっていた。これに対して、自動車メーカーは「州ごとに違う規制に合わせた車を投入するのは困難」と難色を示していた。今回のCAFE基準値は、米国のすべての州で導入。オバマ大統領は「歴史的な合意」と、その意義を強調する。

新CAFE基準では、2016年までに平均燃費を35.5MPG(約15.1km/リットル)にする。車種別で見ると、乗用車は現行の27.5MPG(約11.7km/リットル)を39MPG(約16.6km/リットル)へ、ライトトラックは現行の24MPG(約 10.2km/リットル)を30MPG(約12.7km/リットル)へ引き上げる。

新基準は2016年までの5年間に、毎年5%ずつ規制を強化していくことで実現。米国運輸省の試算によると、今後5年間に販売される全新車の生涯消費燃料は、約10億8000万バレル(約1717億リットル)節約できるという。これを1台当たりのコストに換算すると、約2800ドル(約27万円)の燃料代が浮く計算だ。

オバマ大統領の新燃費基準公表に対して、自動車メーカーはさっそく声明を発表。GMのフレデリック・ヘンダーソンCEOは、「新規制に適合する車作りを進めていく」とコメント。米国トヨタ販売のジム・レンツ社長は、「米国政府の燃費改善への取り組みを高く評価する」と歓迎の意向を示している。

新CAFE基準では、2016年までに1台当たりのCO2排出量を155g/km以下にすることも盛り込んだ。ブッシュ前大統領時代には実現しなかった環境政策が、オバマ新政権の下で大きく前進しようとしている。



BMWグループのMINIは5月16日、人気シンガーのケイティ・ペリーをイメージした『MINIコンバーチブル』を、欧州最大のエイズ撲滅イベント、「ライフボール」で披露した。

このMINIの正式車名は、『ライフボールMINI2009』。MINIコンバーチブルをベースにスペシャルなデコレーションを施し、世界に1台のモデルに仕上げているのが特徴だ。

デザインを担当したのは、ニューヨークのデザイナー集団、「ザブロンズ」。Puerto Rican Phillipe氏とDavid Blond氏の二人が、彼らの友人でもある人気シンガー、ケイティ・ペリーをイメージして、MINIをドレスアップした。

当日は、ケイティ・ペリー本人をはじめ、『プラダを着た悪魔』や『セックスアンドザシティ』などを担当したカリスマスタイリスト、パトリシア・フィールドさんらが、ライフボールMINI2009の披露に立ち会った。

ケイティ・ペリーは2001年にデビュー。2008年に発売した『キス・ア・ガール』が大ブレイクし、全米7週連続、全英5週連続でヒットチャート1位を獲得した。世界中のティーンから絶大な人気を集めるシンガーだ。

MINIコンバーチブルのケイティ・ペリー仕様には、彼女の個性が巧みに表現された。ボディカラーはピンクをベースに、赤と黒の模様を無数に散りばめた豹柄デザイン。シートやダッシュボードにも、毛皮を模した処理が施されている。

MINIは昨年のライフボールに、『MINIクラブマン』をベースに英国のランジェリー・メーカー、エージェント・プロヴォケーターとタイアップした特別な1台を展示。eBAYのオークションにおいて、4万5000ユーロ(約580万円)で落札された。

MINIは2002年から、ライフボールのチャリティ用に特別モデルを製作しており、それらの落札総額は30万4000ユーロ(約4000万円)に達する。その全額がエイズ撲滅基金に寄付されている。

今回のケイティ・ペリー仕様はオークションではなく、1枚10ユーロ(約1300円)のチケットを購入した人の中から、抽選で1名に当たる方式。チケットは 8月末まで販売され、抽選は9月1日に行われる。チケットの売り上げが、全額エイズ撲滅基金に贈られる仕組みだ。これほど目立つMINI、世界中探してもどこにもない!?


 

16日、BMWジャパンから2世代目となる新型『Z4』が発売された。BMWの2シーターオープンモデルは96年に『Z3』が発売されたが、Z3は欧米ではボディが小振りだったために2世代目が登場することなく03年に初代Z4にバトンを渡した。

初代Z4は大胆なまでのロングノーズとコンパクトなキャビン、ショートデッキという典型的なスポーツカースタイルを採用して世界中で好調な販売を記録。それを受けて2世代目も基本的なエクステリアデザインは初代を踏襲している。

ボディサイズは初代に比べて全長が150mm延長されているが、全幅や全高、ホイールベースはほとんど変わっていない。全長が大幅に伸びている主な理由はリトラクタブルハードトップを格納するためにトランク部分が延長されているためだ。

通常、全長が150mmも延長されると全体的なバランスが大きく変わってしまうが、新型Z4はリヤのオーバーハングの長さを感じさせないように上手くデザインされている。

フロントマスクも一見したところ先代の面影を感じさせるが、ボンネットに刻まれたV字型のラインや切れ長になったヘッドライトなどにより、大幅に精悍さを増している。フェンダー上部まで一体成形されたボンネットフードが採用されているので、フロントセクション全体のまとまり感もある。

新型Z4の目玉でもあるリトラクタブルハードトップは2分割構造が採用されているが、こちらも上手くデザインされており、ルーフを閉じている状態でも美しいフォルムを作り上げている。

そして地味ながらも最も巧みにデザインされていると感心できるのが、ルーフが格納されるトランク部分の処理だ。今までのハードトップオープンカーだとトランク部分が厚く見えたり、長くなってしまいがちだが新型Z4はルーフが格納されるとは思えないほどコンパクトに見せている。

これはルーフの格納時のルーフの重ね方に工夫を凝らしていることも一因だが、トランク部分の前半を今までのソフトトップが収まっていた場所のようにブラックのカバーで処理しているからだ。さらにトランクリッド部分も中央を窪ませてストップランプを内蔵することで、長さと厚みを打ち消している。

これらのデザイン処理により新型Z4はソフトトップの先代で好評だったプロポーションを損なうことなく、さらに流麗に生まれ変わっている。先代の時からスタイリングに惹かれてZ4を選んでいた人も多かったが、新型ではさらにスタイリングが強力なセールスポイントになるはずだ。


 

 プジョーは、プジョーディーラーで試乗したユーザーに、もれなくJALマイルを『1000マイル』プレゼントするキャンペーンを実施している。
 
 このキャンペーンは、プジョー公式サイトから試乗を申し込んだ上で試乗すると、約2カ月後、マイル口座に1000マイルが積算されるもの。
 
 申し込みはこちらから。
 http://www.peugeot.co.jp/news/showroom-event/testdrive_mileage.html



 

 トヨタは、プリウスをフルモデルチェンジし、全トヨタ販売店を通じて販売を開始した。
 
 プリウスは、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車として発売以来、日本をはじめ、北米を中心に世界で40以上の国と地域で販売し、これまでの累計販売台数は125万台を突破(2009年3月末時点)している。
 
 3 代目となる新型プリウスは、ハイブリッドシステムの90%以上を新開発した『リダクション機構付きTHSⅡ』を搭載。加えて、エンジン排気量を1.5リッターから1.8リッターにアップしたことや、世界トップレベルの空力性能など、車両全体でのエネルギー効率向上との相乗効果により、10・15モード燃費は最高で38.0km/Lという世界トップの燃費性能を記録している。
 
 先進装備としては、クルマの制御を燃費優先にする『エコドライブモード』や、より俊敏に走ることのできる『パワーモード』、モーターのみで走行する『EVドライブモード』という、3つの走行モード選択を用意。また、ユーザーのエコドライブサポート機能として、センターメーター内に『エコドライブモニター』が装備される。
 
 さらに、ムーンルーフに搭載したソーラーパネルで発電した電力を使用し、室内の換気を行なうトヨタ初の『ソーラーベンチレーションシステム』や、スマートキーのスイッチにより、車外からエアコンが作動可能な世界初の『リモートエアコンシステム』を採用した。

 このほか、ミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムや、ステアリング協調車両安定性制御システムのS-VSC、6個のSRSエアバッグなど、安全装備も充実している。
  
 なお、3代目プリウスは、ハイブリッド車のさらなる普及に向けて、これまでのおよそ倍となる80以上の国と地域で、日本を皮切りに、順次発売される。
 
 ■価格
 L:205万円
 S:220万円
 Sツーリングセレクション:245万円
 G:245万円
 Gツーリングセレクション:270万円
 Gツーリングセレクション・レザーパッケージ:327万円


 

英国三菱は20日、『ランサーエボリューションX』に「FQ-330SST」を追加した。最大出力329ps、0-100km/h加速4.4秒を誇るランエボの最強バージョンだ。

英国では2007年の発売以来、ランサーエボリューションXは人気。従来の最強グレードは「FQ-300SST」で、2.0リットル直4ターボは295ps、30.6kgmのスペックだった。

今回のFQ-330SSTは、6か月に渡る開発テストを受けて誕生。専用コンピューター、高性能エグゾーストシステム、大容量インタークーラーなどを採用。最大出力は329ps/6500rpm、最大トルクは32.8kgm/3500rpmへ、それぞれ34ps、2.2kgmの向上を果たした。

トランスミッションは、パドルシフト付きの6速「ツインクラッチSST」。瞬時にシフトチェンジを行える効果もあり、FQ-330SSTは0- 100km/hを4.4秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。0-100km/h 加速は、FQ-300SSTに対して0.3秒短縮した計算だ。

足回りは、ブレンボ製ブレーキ、ビルシュタイン製ダンパー、アイバッハ製スプリング、エンケイ製18インチアルミホイールなどで強化。キセノンヘッドランプやレカロ製シートも奢られる。

FQ-330SSTの英国価格は、3万5999ポンド(約538万円)。FQ-300SSTの3000ポンド(約45万円)高だ。従来のFQ-300SSTの顧客には、同様のチューニング内容を「パワーアップグレードパック」として設定。後日、発売される予定だ。



英国プジョーは15日、新型『308CC』の導入記念限定車、「GT100リミテッドエディション」100台が完売したと発表した。

プジョーは6月1日から英国で新型の販売を開始するが、それに先駆け100台限定で、GT100リミテッドエディションを先行導入。1.6リットル直4ターボ(150ps)エンジンを搭載し、パワーシートを含む「エレクトリックパッケージ」やクロームドアシル、専用カーペット&エンブレムなどを特別装備した。

GT100リミテッドエディションは、パールホワイトとネラブラックの50台ずつ、合計100台を4月に受注開始。お買い得な装備内容が評価されたこともあり、100台は完売した。

プジョーによると、新型308CCの英国での人気は上々で、すでに2万5000人以上が資料を請求。1000人以上が試乗を済ませているという。6月1日の正式リリース時には、「スポーツ」「SE」「GT」の3グレードが設定される。

新型308CCは日本でも14日に発表。価格は420万 - 455万円となっている。


 

BMWは13日、ドイツ・フルダで開幕した「RETTモービルレスキュービークルショー」において、『X6』のレスキュー車バージョンを公開した。

コンセプトは、現場に急行できるレスキュー車。そのため、X6の最速グレード、「xドライブ50i」グレードがベース車に選択された。同グレードは、最大出力407psを発生する4.4リットルV8ツインターボを搭載。3月のジュネーブモーターショーで発表された「X6M」を除けば、X6の最速グレードである。

レスキュー車への変更に際しては、最小限の改造が施された。ボディカラーはシルバーで、遠くからでも目立つように、オレンジのデカールを装備。「NOTARZT」の文字は、シュトゥットガルト消防隊を意味している。

さらに、ルーフには青色LEDのフラッシュライトバーを装着。バンパーやグリル内にも、LEDフラッシュライトが追加されているのが確認できる。

すでにシュトゥットガルト消防隊には、ポルシェ『カイエン』のレスキュー車が配備され活躍中。BMWのX6もここに加わるとしたら、シュトゥットガルト消防隊にとっては強力な布陣となりそうだ。



 


 

カカオが燃料、ニンジンでステア、車体はジャガイモ、コーナリング速度は200km/h、というF3レーシングカーを、英ウォーリック大学が開発した。まだ研究開発途上であるが、このほど走行可能な状態になった。

F1 に代表されるようにモータースポーツ参戦には多額の費用がかかるいっぽう、企業はスポンサー効果に疑問を持ち始め、モータースポーツの存続可能性が問われるようになった。そこでウォーリック大学では、環境的に許容される部品や技術を用いながら、競争力のあるレーシングカーを制作することにした。 カカオが燃料、ニンジンでステア、車体はジャガイモ、コーナリング速度は200km/h、というF3レーシングカーを、英ウォーリック大学が開発した。まだ研究開発途上であるが、このほど走行可能な状態になった。

F1 に代表されるようにモータースポーツ参戦には多額の費用がかかるいっぽう、企業はスポンサー効果に疑問を持ち始め、モータースポーツの存続可能性が問われるようになった。そこでウォーリック大学では、環境的に許容される部品や技術を用いながら、競争力のあるレーシングカーを制作することにした。

プロトタイプは、持続可能で再生可能な素材で作られた、初めてのF3レーシングカーだ。エンジン以外はすべてF3のレギュレーションにのっとっている。プロトタイプのエンジンはバイオディーゼルエンジンで、燃料はチョコレートかすや植物性の廃油から精製される。

車体の主要部品も植物から生成されている。ステアリングホイールはニンジン(人参)などの根菜から、シートはアマ(亜麻)繊維と大豆油から作られた。潤滑油も植物油ベースだ。

クラッシュの後、破損した車体が食用に供される?



 

 プジョー・シトロエン・ジャポンは、『308CC』を追加設定し、6月1日(月)から全国のプジョー・ディラー・ネットワークを通じて販売を開始する。

  『308CC』は、スタイリッシュなスポーツクーペとオープンエアモータリングのカブリオレを併せもつフル4シーター クーペ・カブリオレモデル。最大の特徴は、2分割電動油圧式ルーフ開閉システムで、センターコンソール部に設置された専用スイッチで操作を行ない、開閉時 間は約20秒となっている。
 
 モデルバリエーションは、1.6リッター直噴ターボチャージャー付きエンジンに4速ATを搭載し、レザー シートと16インチアルミホイールを装着した『308CCプレミアム』と、同エンジンを搭載し、内装に“インテグラルレザー仕様”を採用するとともに17 インチアルミホイールを装着した『308CCグリフ』の2種類で、両モデルとも右ハンドル。『308CCグリフ』は、受注生産で左ハンドル車の選択も可能 だ。
 
 ボディサイズは、先代モデル『307CC』と比べ、全長+75mm、全幅+60mm、全高-5mmで、大人4人が快適に過ごせる空間を確保した。
 
 エクステリアデザインは、フロントとボンネット以外はすべて“CC”専用デザインのボディパネルデザインを設定したほか、フロントデザインは、シリーズ最強モデル“GTi”と共通のスポーツタイプのバンパーが採用され、“CC”の個性を強烈にアピールしている。
 
  前席・後席は、『308CC』専用にデザインされた、ヘッドレスト一体型 スポーツシートが装備された。また、前席に8ウェイの電動アジャスト機能と後席への乗り降りを容易にする“イージーアクセス機能”を標準装備。安全性に関 しては、高いボディ剛性をもたらす数々のボディ補強、横転時の安全を確保するオートマチックロールバー、セパレート式フロント サイドエアバッグが採用された。
 
 ■価格
 308CCプレミアム:420万円
 308CCグリフ(右・左):各455万円



オペルの英国ブランド、ヴォクスホールは14日、『インシグニア』のステーションワゴン「スポーツツアラー」が、英国警察のポリスカーに採用されたと発表した。

このポリスカーは英国GMのスペシャルビークル部門が開発を担当。ベッドフォードシャー州ミルブルックの施設で、ポリスカーへの改造が行われる。

インシグニアに対して追加される装備は、車載コンピューターの「MDT」、自動ナンバー識別装置の「ANPR」、青色フラッシュライト、サイレン、無線システムなど。英国GMスペシャルビークル部門は、「オーダーを受けてから、早期納車が可能」とアピール。インシグニア以外にも、商用車を含めて、ポリスカーやレスキュー車への改造に幅広く対応しているという。

エンジンは3種類を設定。ガソリンは2.0リットル直4ターボ(220ps)と 2.8リットルV6(260ps)。ディーゼルは2.0リットル直4ターボの「CDTi」(160ps)だ。英国GMスペシャルビークル部門は、「すでに警察のプロドライバーから、他の高級ブランド車よりも、パフォーマンスやハンドリングに優れるとの評価を受けている」と自信を見せる。

インシグニアのポリスカー仕様は順次、英国各地に配備予定。英国をドライブする機会のある人は、ブルーとイエローのデカールが特徴のインシグニアを見かけたら、要注意だ。



 

英国トヨタは15日、『プリウス』50台を英国軍に納車したと発表した。

英国陸軍本部は約6600台の車両を保有しているが、英国政府との協議により、2011年までに1台当たりのCO2排出量を130g/km以下に抑えることを目標に掲げている。そのため、英国軍はハイブリッドカー、プリウスの導入を決定した。

50 台のプリウスは、18日に日本発表予定の3代目ではなく2代目だが、そのCO2排出量は104g/kmと依然として欧州ではトップクラス。ヴォクスホール(オペル)『ベクトラ』の代替車として配備された。ちなみにベクトラのCO2排出量は154g/kmだから、プリウスとの差は歴然だ。

プリウス50台はリース契約となり、リースはVTグループとLexビークルリース社が担当。車両の納車やメンテナンスはトヨタRRGグループが受け持つ。 15日に行われた納車式では、英国軍のニック・ミレン大佐がさっそくプリウスに乗り込み、トヨタRRGのハイブリッドスペシャリストから、操作系などのレクチャーを受けていた。

英国軍の調達担当、マーク・アームストロング氏は「軍用車は年間、かなりの距離を走行するため、コンスタントに代替する必要がある。代替に際しては、環境性能が高くコストパフォーマンスに優れる車両を探していた。プリウスは2011年のCO2削減目標にかなう車」とコメントしている。

英国政府はEVなど次世代環境車の普及において、世界のリーダーを目指している。今回の英国軍へのプリウス配備も、その一環といえそうだ。



 

ランボルギーニジャパンは12日、3月のジュネーブモーターショーで発表した『ムルシエラゴLP670-4SV(スーパー・ヴェローチェ)』と、3月に写真のみ公開されていた『ムルシエラゴLP650-4ロードスター』の日本での販売を開始すると発表した。

LP670-4SVはムルシエラゴの最上級グレードで、670psを発揮する6.5リットルV12エンジンを搭載。ベース車から100kgもの軽量化を施し、0-100km/h加速は3.2秒、最高速はなんと342km/hをマークする。

LP650 -4ロードスターはダークグレーのボディカラーとオレンジのアクセントが特徴。インテリアはブラックのレザーとアルカンターラで仕上げられる。650ps を発揮する6.5リットルV12エンジンを搭載し、0-100km/h加速3.4秒、最高速330km/hと、こちらも超一級のロードスターだ。

LP650-4ロードスターは全世界でわずか50台の限定販売で、日本での販売予定台数は3台のみ。LP670-4SVの台数については現在のところ未定となっている。全国のランボルギーニディーラーで販売し、デリバリーは9月以降となる予定だ。

価格は、ムルシエラゴLP670-4SVが、4888万2500円、ムルシエラゴLP650-4ロードスターが4538万6250円。


 

 日産は、『GT-R』の2009年モデルが行なったニュルブルクリンクでの性能計測結果を発表した。
 
 『GT-R』は、2007年にデビューした同社のフラッグシップスポーツで、昨年の12月に年次改良を実施。トランスミッションの変速プログラムやサスペンションのセッティングなどを変更したほか、エンジンの最高出力も485psに向上している。
 
 これらの改良を受けた『GT-R』の2009年モデルは、今年4月にドイツ・ニュルブルクリンクサーキットで性能計測を実施。これまでの自己記録を大きく塗り替える、7分26秒70というラップタイムを記録した。
 
 同時に、『GT-R』オーナーを対象にしたロイヤリティプランを発表。2009年モデル以前の『GT-R』に対し、変速ショックの少ない最新の変速制御ロジックを無償提供するほか、2009年モデルのサスペンションセット、ブレーキパーツ、ホイール、『スペックV』のカーボンバケットシート、チタンマフラー、ホイール、リザーバータンクの販売を開始した。
 
 また、オーナーの車両維持費の低減を図るため、車両の使われ方に応じて油脂類の交換時期を延長。ブレーキパッドやタイヤなどといった消耗品の価格引き下げも行なわれた。


米国の大手調査会社、ジョンソンコントロールズ社は12日、ハイブリッドに関する意識調査の結果を公表した。10人に9人がハイブリッド車購入を望んでいる実態が判明した。

この調査のタイトルは「パワーリングUSハイブリッドビークルインダストリー」。3月9-11日にかけて、米国在住の18歳以上の大人を対象に、インターネットでアンケートを行い、2309名から回答を得た。全体の2%に当たる35人のみが、ハイブリッド車のオーナー。つまり、ハイブリッド車についての知識が乏しい回答者が多い点に、留意する必要がある。

調査結果によると、全体の90%が次期愛車をハイブリッドにしたいと回答。しかし、 80%はハイブリッドのコスト高を理由に購入を敬遠していることが分かった。しかし、米国政府によるインセンティブや優遇税制が拡大すれば、84%は「ハイブリッドの普及に弾みがつく」と回答している。

また、「米国がハイブリッド技術のリーダーになるべき」と考えている人は88%にも達した。その理由としては、「石油資源の海外依存を減らすため」が81%と高く、「雇用を創出するため」が67%、「米国による地球環境負荷を減らすため」が 64%で続いた。「政府は次世代バッテリー開発を行う米国企業を支援すべき」という回答も84%に上った。

さて、ここからはハイブリッド車に対する誤解ともいうべき回答が目立ってくる。ハイブリッドの購入をためらっている人の49%が「ボディサイズとパワーに不満」と回答。42%は「ハイブリッドは加速が悪く、運転しても楽しくない」と答えている。ジョンソンコントロールズ社は、「回答者の47%は知識不足からハイブリッドを敬遠しており、59%はハイブリッドの種類やメカニズムすら知らない」と分析している。

10人に9人がハイブリッド車の購入予備軍ということになれば、トヨタやホンダに続いて、自動車メーカーはこぞって米国市場にハイブリッドを投入するだろう。しかし、その前に顧客にハイブリッド技術の啓蒙活動を、しっかり行う必要がありそうだ。


 

スペインに本拠を置くフォルクスワーゲングループのセアトは7日、バルセロナモーターショーで、『イビーサ』(Ibiza)の最強仕様、「ボカネグラ」(Bocanegra)を正式発表した。

イビーサはセアトの小型ハッチバック。2008年に登場した4代目は、フォルクスワーゲン『ポロ』やアウディ『A1』とプラットフォームを共用している。そのイビーサに加わったボカネグラは、ホットバージョンの位置づけ。昨年3月のジュネーブモーターショーで公開されたコンセプトカーの市販版である。

セアトが初めてボカネグラの名前を使用したのは、1975年。『1200スポーツボカネグラ』が最初のモデルだ。同車はスペイン・マートレルのセアトテクニカルセンターがすべての開発を手がけた第1号車であり、3年間で1万1000台以上を販売するヒット作となった。

イビーサのボカネグラも、その伝統に則っている。ボカネグラとはスペイン語で「黒い口」を意味するが、その名の通り、ハニカムメッシュ仕上げの上下2分割大型ブラックグリルを装着。バンパー両サイドにもエアインテークが追加され、迫力のルックスを生み出している。

リアにはルーフスポイラー、専用バンパー、センターエグゾーストなどが採用され、アグレッシブに変身。足元は17インチの5本スポークアルミホイールで引き締められた。

エンジンはターボとスーパーチャージャーで過給する1.4リットル直4「TSI」で、最大出力は150psと180ps。トランスミッションはパドルシフト付きの7速「DSG」で、足回りには電気式LSDの「XDS」が組み込まれる。

インテリアは、専用ファブリック&赤ステッチ入りのスポーツシート、3本スポークのフラットボトムステアリングホイール、アルミペダル、グロスブラックトリムなどを採用。シートやステアリングには「B」のロゴが添えられる。

イビーサボカネグラは今年後半、欧州主要マーケットへ投入。欧州製ホットハッチに、またひとつ新しい魅力が加わった。



 

欧州フォードは5日、『カプリ』がデビュー40周年を迎えたと発表した。カプリは1969年から1986年までの17年間生産され、累計200万台をセールスしたビッグネームである。

カプリは1969年1月のブリュッセルモーターショーで初公開。1964年、フォードは米国で『マスタング』を発売し、若者から熱烈な支持を集めた。そのマスタングの英国&ドイツ向けモデルとして企画されたのが、カプリだった。

カプリは美しい2ドアクーペボディに、1.3/1.6リットル直4、2.0リットルV型4気筒を搭載。エンジンや装備を自由に組み合わせできるフルオーダーシステムを、初めて欧州に導入したモデルとしても知られる。カプリは英国とドイツで大ヒットし、1969年だけで40万台を販売する人気となった。 1970年には3.0リットルV6を追加。1974年には初のモデルチェンジを受け、第2世代へ進化。1978年には第3世代へ発展する。

カプリはモータスポーツとの関係が深いモデルとしても有名だ。1970年には欧州ツーリングカー選手権参戦を目的に開発した『カプリRS2600』を発表。わずか900kgのボディにパワフルな3.0リットルV6を載せ、BMW『3.0CSL』などと華麗なバトルを繰り広げた。1973年には排気量を3.1 リットルに拡大。200km/hの最高速を実現した『カプリRS3100』が登場している。

しかし1986年、カプリはその役目を終え、生産を終了。この時、累計販売台数は200万台に到達していた。現在、欧州では英国を中心に、カプリのオーナーズクラブが多数存在。40周年のメモリアルを祝福することになっている。


 

パッカードベルの新型ノートブックパソコン『EasyNote TR85』は、ピニンファリーナ・エクストラ社によるデザインが売り物だ。4月9日の発表以降、欧州各国で順次販売開始している。

光沢ブラックのボディにはパッカードベルの新ロゴが施され、15.6インチ・ワイド型液晶ディスプレイには画面枠とボディとの境界がないフラッシュ・サーフェスのデザインが採用されている。操作部周辺は艶消しブラック、キーボードとマルチジェスチャー・タッチパッドはシルバーで仕上げられている。

ウェブカメラにはプライバシー保護を強化するカーテンを装備。ドライブはDVD/CD書込・読取可能で、メモリ容量は最大500GBが可能だ。ドルビー・サウンドスピーカー、Wi-fiも備えている。標準搭載OSは Windows Vista Home Premium。

サイズは377×254×35mm(幅×奥行き×高さ)、重量3.1kgで、価格は標準仕様で699ユーロ(約9万2000円)から。

デザインを担当したピニンファリーナ・エクストラ社は伊ピニンファリーナ・グループのプロダクトデザイン部門。同社は、これまでもサムソン製LCDモニター、モトローラ製携帯電話など、数々のIT製品を手がけてきた。

いっぽうのパッカードベルは1926年の米国に起源を遡るパソコンブランド。 1996年に日本のNECの資本参加を受けて関係を密にするが、販売不振で両社の関係は失敗に終わった。その後、2007年にイーマシーンズ社(のちのゲートウェイ社)による買収が発表されたが、最終的にはそれ以前にイーマシーンズ社の買収を発表していた台湾パソコン大手エイサーによって2008年買収された。ただし、欧州ではオランダを本拠地にし、引き続きパッカードベルのブランドで販売を続けている。

なおその名称から、同業のヒューレット・パッカードと混同されたり、往年の米国自動車メーカー「パッカード」との関係を類推されることがあるが、いずれもまったく無関係である。


 

GMは7日、シボレー『コルベットZR1』の「ヒーローエディション」を発表した。年末に開催されるチャリティイベント用に製作された世界に1台のコルベットだ。

コルベットZR1は、2008年1月のデトロイトモーターショーで初公開された最強グレード。「LS9」型6.2リットルV8にイートン製スーパーチャージャーを組み合わせ、638psもの最大出力を発生する。ドイツ、ニュルブルクリンクのラップタイムは、日産『GT-R』を上回る7分26秒04。これは現時点の市販車最速記録である。

ヒーローエディションは、そんなZR1をドレスアップした特別仕様だ。年末に行われるチャリティイベント、「コルベットドリームギブアウェイ」のために、1台のみが製造された。

外観はボンネットやリアに入れられた赤いデカールが特徴。エンジンヘッドカバーやシートにも、赤がアクセントとして使われた。フロントフェンダーとリアバンパーには専用エンブレムを装着。GMによると、カーボンパーツの使用部位も拡大しているという。さらに、ボンネットフード裏側には、コルベット開発チームのRay Krawczyk氏、Harlan Charles氏、Tadge Juechter氏のサインが添えられた。

このコルベットを入手するには、1枚3ドル(約300円)のくじを購入する必要がある。12月23日のコルベットドリームギブアウェイでは、抽選により1名の当選者を決定。購入枚数に制限はないので、多く買えばそれだけ当たる確率は高くなるわけだ。なお、くじの収益は、慈善団体のキッズウィッシュネットワークに寄付される。

今年のコルベットドリームギブアウェイでは、1967年式「コルベット427ロードスター」のフルレストア車も、抽選で1名に当たる。ヒーローエディションとともに、コルベットファンには見逃せないイベントだ。


 

アウディは5月7日、5 - 6月から順次、アウディ全車にアイドリングストップ機構と新型オンボードコンピューターを採用すると発表した。2012年までに、2007年比で20%の燃費を改善するのが目標だ。

アウディはすでに減速時にオルタネーターを積極的に回してエネルギーを蓄える回生ブレーキを、『A3』の「1.4TFSI」、『A4』『A5』の2.0リットル車、『A6』『Q5』『Q7』に搭載している。今回、燃費向上に効果がある2アイテムを追加導入する。

第1の装備は、アイドリングストップを行う「スタート-ストップシステム」。車両が停止し、ギアをニュートラルに入れ、クラッチペダルから足を離すと、エンジンが自動停止。クラッチを踏み込むと、エンジンが再始動する。

アイドリングストップ自体は珍しい装備ではないが、アウディの場合、エンジン始動直後や低温時でも、アイドリングストップ機構が働くようにしたのがポイントだ。高効率バッテリーや新エンジンマネジメントを採用。油温を素早く適温まで上昇させ、排ガス浄化装置をスピーディに作動させる。これにより、アイドリングストップの領域が大幅に拡大できたという。

このアイドリングストップは、100km走行して約0.2リットルの燃費を向上。CO2排出量も約5g/km改善する。また、ドライバーが任意にアイドリングストップの作動を停止できるスイッチも装備。まずはA3の1.4TFSI、A4とA5の 2.0リットル車に導入し、順次他車に展開していく。

第2の装備は、新型オンボードコンピューターだ。これは「アウディドライバーインフォメーションシステム」に追加されるもの。燃費関連のデータをモニターに表示し、エコドライブを支援する。適切なギアチェンジを促す、新型シフトアップインジケーターも装備。アウディによると、最大で30%の燃費向上効果が期待できるという。

アウディはこれらの環境技術をモジュラーエフィシエンシィプラットホームとして、全車に5-6月から順次採用。2012年までに、2007年比で20%の燃費を改善する方針だ。




 

富士重工業(スバル)の2009年3月期連結決算発表によると、トヨタとの小型スポーティカーの共同開発は、順調に進捗しているとしている。

現在のところ、当初のコンセプトに加えて、一層の動力性能、環境特性の向上に取り組んでいる最中とのこと。共同開発車を生産する新工場建設は、投資額抑制のため見直し、既存工場のリニューアルで対応する。

そのほか、トヨタグループとのアライアンスでは、今年後半にダイハツからの軽自動車のOEM供給が始まり、順次、車種毎に切り替えがおこなわれる。また、トヨタからの小型車のOEM供給についても予定通り検討が進めらる。


プジョーは7日、欧州仕様の『407』に「HDi110」グレードを追加した。

407 シリーズは、2008年7月にマイナーチェンジを実施。内外装のリニューアルを行い、商品内容を向上させた。欧州仕様のディーゼルは2.0リットル直4の「HDiFAP」(140ps)がメインで、その環境性能は欧州複合モード燃費17.84km/リットル、CO2排出量150g/kmだった。

今回設定された「HDi110」グレードは、1.6リットル直4ディーゼル(110ps)を新搭載。環境性能は2.0リットルを大きく上回っており、欧州複合モード燃費20.39km/リットル、CO2排出量129g/kmは、クラストップの水準だ。

この優れた環境性能は、エンジン本体の効率アップのみならず、電動パワーステアリングのチューニング見直しなど、細かい改良で実現。タイヤはミシュラン製の低転がり抵抗タイプ、「エナジーサーバー」の205/60R16サイズを装着している。

407 HDi110の英国での価格は、1万8745ポンド(約278万円)。財布と地球環境に優しい新グレードの登場だ。